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第1Q
今季の命運をかけた第3節、東京農工大学戦は上智のキックで幕が開けた。敵陣20ヤードから農工の攻撃。ランプレーで着実に前進を試みる農工を、4年LB小林吏希を筆頭にディフェンス陣が抑え込む。期待のルーキー1年LB岸田太陽が大胆なタックルで農工RBを仕留め、続くプレーでも素早い追撃で前進を許さない。そして、ここで4年DL吉井翔哉が魅せる!狙いを定めたタックルで相手のボールを掻き出し、自らリカバーしてターンオーバーを奪取。上智は相手陣42ヤードから攻撃を開始する。今試合の上智オフェンスはランプレーを中心に展開。3年RB堀川大凱を中心にテンポよく前進し、試合を支配する。続くプレーではファンブルの危機を迎えたかと思われたが、不当なホイッスルの反則に救われターンオーバーを回避。その後、2年RB米永圭佑が力強いランで14ヤードの大幅ゲインを記録し、3年WR盛崎優吾によるパスキャッチでフレッシュを獲得。連続して1stdownを更新し、ついにゴール前2ヤードまで到達。緊張感が走る中、3年堀川が力強くエンドゾーンへ飛び込み、見事タッチdownを決める!PATではFGを選択するも、ボールはポールを外れ得点にはならず。【6-0】
このまま流れを引き寄せたい上智。攻守交代後も3年DLコーチャンフラトと3年LB兼松朗洋が鋭いタックルで農工大の前進を食い止め、4thdownでのギャンブルを失敗に追い込む。攻守交代後、相手陣25ヤードから上智の攻撃が開始されたが、農工の堅守に苦戦し4thdown7でFGを選択するも失敗。ここで第1Qが終了。
第2Q
陣地を入れ替え、相手陣22ヤードから農工大オフェンスの攻撃。多彩なランプレーで前進する農工に翻弄され、連続してフレッシュの更新を許す苦しい展開に。上智陣30ヤードまで進入され、農工はギャンブルを選択。しかし、3年DL森裕太郎と3年コーチャンがQBに襲いかかり、さらに好調の4年DL吉井が確実にタックルを決め前進を阻止。攻撃権は上智オフェンスに移り、自陣40ヤードから攻撃開始となるも、フォルススタートの反則も重なり前進できず、1シリーズで攻守交替に。相手陣26ヤードから農工の攻撃。ランとパスに苦戦しながらも、4年DL原田誠也のタックルで食い下がる。前半終了10秒前にはゴールラインを狙うロングパスを阻止し、失点を防いだ。
第3Q
後半戦は農工のキックでスタート。1年WR中畝晴登の19ヤードリターンで、上智は自陣41ヤードから攻撃開始。2年QB稲葉祥生によるオプションプレーでパスを織り交ぜ、着実に前進する。途中ホールディングの反則で10ヤードの後退を強いられるも、3年RB堀川が22ヤードのビッグゲインを見せ、フレッシュを更新。そのまま稲葉のキープで相手陣20ヤードまで攻め込み、ここでFGを選択、1年K松田航己によるキックは見事成功!【9-0】
上智のキックオフで試合は再開し、松田のナイスキックで相手陣3ヤード付近にボールが落下。勢いに乗った上智ディフェンスが農工オフェンスを抑え、攻撃権を奪い返す。
その後、稲葉のコントロールの効いた大きなパスを2年WR中畝がキャッチ。冷や汗をかくファンブルの場面も盛崎がリカバーし、26ヤードのゲインを獲得する。その後も2年RB小田航大朗のランプレーで攻め込み、相手陣16ヤードまで到達。ここでFGを選択するが、惜しくも決められず。ここでの得点は逃す。
攻守交替し、相手陣20ヤードから農工の攻撃。上智Dを牽引する4年生が底意地を見せ、農工の前進を許さない。パントに追い込み攻守交替したところで第3Q終了。
第4Q
迎えた最終クォーター。上智は攻撃を継続、大きなパスで前進を試みるも、あと一歩のところでボールを掴めず1シリーズで攻撃権を失う。1年松田のナイスパントで相手陣12ヤードから農工の攻撃が始まるが、3年兼松と2年DB坂見佑一郎がパスカットで前進を許さない。攻守交替し、上智の攻撃は相手陣31ヤードから開始。3年WR大場倫明へのパスが通ると、その後は3年堀川がランで好調に前進し、ゴール前1ヤードで迎えた4thdown1。ゴールラインを目前にギャンブルを選択した上智であったが、意地を見せる農工の防壁にはじかれタッチダウンには至らず。攻守交替し、農工に攻撃権が移るも4年小林、3年コーチャンらのナイスタックルで前進を許さず攻撃権を取り返す。しかし、その後の攻撃では4年小林と3年コーチャンのナイスタックルで再び攻撃権を取り返し、相手陣24ヤードから攻撃開始。このチャンスをなんとしても生かしたい上智。稲葉によるオプションプレーでパスやランを織り交ぜながら徐々に前進。敵陣15ヤードで迎えた4thdown1、ここではギャンブルを選択し、ランでの前進を試みるが農工は必死の勢いで押し戻す。一見では判定がつかず、審判によりチェーン測定が開始。固唾をのんで見守った厳正なる測定の結果は、1ヤードのゲイン!上智に勝利の女神が微笑んだ。ギャンブル成功が認められ、1stdownを更新。そのまま堀川が一気に攻め込み、本日2度目のタッチダウンに成功!その後の松田によるキックも成功し、7点を獲得した。【16-0】
攻守交替し、農工の攻撃。パスでの大幅ゲインを試みる農工を、素早いパシュートで抑え込む上智D。パスでのギャンブルプレーも防ぎ、攻撃権を取り返す。試合初出場QB樋口と2年米永によるランプレーでゲインを広げたところで試合終了のブザーが鳴った。
今年度初の白星を挙げたゴールデンイーグルス。下級生から上級生まで活躍を見せた試合となったが、さらなる成長に向けて、課題と反省を見つめ直す試合でもあった。勝利の喜びを知ったチームの、さらなる飛躍を期待したい。