| 上智大学 | 17 | 10 | 筑波大学 |
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秋季リーグ開幕戦。上位リーグ進出を見据える上智にとって、絶対に落とせない大一番。春に積み重ねてきた実力を試す“真の勝負の秋”が、いよいよ幕を開けた。
1Q
上智のキックで試合は開始。序盤から大きなリターンを許し、相手に勢いを与える苦しい展開に。筑波の攻撃は上智陣48ヤードからスタート。3年#44LB米永圭佑による鋭いタックルで応戦するも、パスを通されファーストダウンを更新される。続くシリーズでは3年#45LB中西重勝の素早いパシュートが冴え、相手を4ヤード後退させる好プレーも見られたが、隙を突かれてロングパスを通され、タッチダウンを許す。秋季初戦の先制点は筑波に奪われた【0-7】。
筑波のキックで試合が再開。2年#1WR中畝晴登のリターンに相手の反則も加わり、上智はハーフラインという好位置から攻撃を開始。有利な展開かと思われたが、痛恨のフォルススタートで5ヤード後退。その後も筑波の堅守に阻まれ、このシリーズはパントで攻守交代。
ここから巻き返しを図りたい上智ディフェンス。2年#2LB岸田太陽がファーストダウンでいきなりロスタックルを決めると、続くプレーでは2年DL#0中村開翔が相手RBにしがみついてさらに後退させる。さらに、4年#78DL宮崎のタックルでファンブルが誘発され、2年#2岸田がリカバー。それを3年#6LB相川雄大が拾い上げてエンドゾーンまで走り切り、今季初得点を奪う【7-7】。連携の取れたビッグプレーで、同点に追いついた。
キック後の筑波の攻撃はハーフライン付近から。2年#11DB湯朝によるロスタックルなど好プレーもあったが、力強いランと多彩なパスに翻弄されてしまい、1Qはそのまま終了。
2Q
第2Qは筑波の攻撃から再開。2年#2岸田の好タックルで一度は後退させるも、再び前進を許してFGを決められ、リードを奪われる。【7-10】
上智の攻撃は自陣27ヤードからスタート。反則も相まって思うように前進できない。ボールがこぼれる場面もあったが、何とか確保。反撃とはならず、パントで攻守交代。
続く上智Dは、3年#44米永のナイスタックルが光り、1シリーズでオフェンスにつなぐ。自陣9ヤードから上智の攻撃が開始。2年#14RB萩原良のランを軸に徐々に前進する。センター2年#50須藤瑛大の的確なスナップと、2年#55井原絢誠、2年#68松本悠希らライン陣による安定したブロッキングが支えとなり、地道にゲインを重ねていく。
3年#44米永や3年#1中畝もナイスランを見せ、2年#80WR日下部偉皇へのパスでフレッシュを更新し相手陣に侵入するも、4thdownでギャンブルに失敗し、攻撃権を失う。
攻守交代し自陣44ヤードから筑波の攻撃が再開。前半終了間際、4年#24LB兼松朗洋のパスカットやコーチャンのロスタックルなど、ディフェンス陣が集中力を切らさずに見せ場を作り前半戦終了。
3Q
筑波にリードを許したまま後半戦が開始。3年#1中畝のリターンで上智は自陣19ヤードから攻撃を開始。期待の新星・1年#12RBデイビス宏輝が連続してランでゲインを重ね、敵陣に侵入するも、痛恨のインターセプトを喫してターンオーバー。
悔しさを糧にディフェンスが奮起。冷静な守備でパントに追い込むと、パンターにスナップが渡る瞬間、2年#2岸田が素早く寄せてボールに手をかけ、弾くような形でボールを掻き出す。そのボールに即座に反応した3年#6相川が確保し、大きくリターン。敵陣9ヤードという絶好の位置から攻撃を開始することに成功した。ゴール前4ヤードで4th downに追い込まれるも、2年#13松田航己がFGを決め再び同点に追いつく【10-10】。
勢いづいたキックオフで、3年#44米永がファンブルリカバーに成功。敵陣23ヤードから再び攻撃のチャンスを得るが、筑波の堅守に阻まれ、4thdownでのFGは惜しくも失敗。
再びディフェンスが魅せ、2年#13松田がインターセプトを決めてチャンスを演出。攻撃につなげるも、得点には至らず。ここで第3Qが終了。
4Q
陣地を入れ替えて第4Qが開始。筑波の攻撃からスタートするも、2年#2岸田がQBサックを決め、流れを再び引き寄せる。
攻守交代後、約15プレーにわたる長いドライブを展開。3年#4QB稲葉祥生が投じた約20ヤードのロングパスを3年#1中畝が見事にキャッチし、フレッシュを更新して自陣深くへと進む。着実にフレッシュを更新し、ついにG前10ヤードに到達。4年#17堀川大凱は激しいタックルを受けながらも力強く前進し、G前2ヤードで再びフレッシュを獲得。続くプレーでも力強さを見せつけ、エンドゾーンへと押し込んでタッチダウン! 2年#13松田のキックも安定感を見せ、追加点を得る【17-10】。
攻守交代後、ロングリターンを許すも、最後は2年#2岸田が再びインターセプトを決めて試合終了。
堅守と粘り強い攻撃で試合を制した上智大学。秋季初戦を白星で飾り、上位二次リーグ進出へ向けて大きく前進することができた。 次戦は一橋大学との対戦。この勢いを絶やさず、再び勝利を掴めるよう、日々の練習に一層励んでいきたい。

