MATCH INFO
試合日程・結果

試合結果
春季OP戦
2025年5月10日(土) 〜 @ 東京農工大学小金井
上智大学 34
0 東京農工大学

2025年度最初の試合は東京農工大学との一戦。新体制で迎える初陣は、静かに雨の降る中、土のグラウンドでのキックオフとなった。

1Q
自陣35ヤード付近から上智Oが今季最初の攻撃シリーズをスタート。足元を取られながらも懸命に食らいつくが、リズムをつかみきれず惜しくも最初のシリーズで攻撃権を失う。しかし、この流れを断ち切ったのが上智ディフェンス陣。2年DB#3大貝真史と2年DB#11湯朝竜之介が相手パスに的確に反応し、冷静なカットで前進を許さない。粘り強い守備で1ヤードの侵入すら防ぎ、相手をパントに追い込んで攻撃権を奪い返す。
続くオフェンスシリーズでは、3年QB#4稲葉祥生が3年WR#1中畝晴登へテンポよくパスを決め、11ヤードのゲインでいきなりファーストダウンを更新。ここから流れを掴んだ上智は、期待のルーキー2年RB#17萩原良の力強いラン、3年TE#83小島想平や3年WR中畝晴登への的確なパスで農工ディフェンスを揺さぶっていく。さらに、3年RB#44米永圭佑が鋭いランでディフェンスの隙を突き、一気に30ヤードを駆け上がりゴール前3ヤードに迫る。ゴールライン目前での粘り強い攻撃の末、2年LB#2岸田太陽が勢いよく飛び込みタッチダウン!新チームとしての初戦で、見事な先制点をあげた。
その後のPATではFGを選択したが、惜しくも農工のブロックに阻まれ追加点はならず。【6-0】

キックオフで試合は再開し、農工大の攻撃は自陣20ヤードから。ここでも上智Dが存在感を放つ。3年LB#6相川雄大がロスタックルを決め、さらに4年LB#35飯村瞭平が素早くQBに迫りプレッシャーをかける。相手はパントに追い込まれるが、上智の反則によりファーストダウンを更新され、ここで第1Qが終了した。

2Q
陣地を入れ替え試合は再開。引き続き農工大のオフェンスが続くも、上智Dは集中を切らさず対応。4年DL#54コーチャンフラトが力強いQBサックを決め、相手の前進を許さない。
攻守交替し、敵陣35ヤードから始まった上智Oは、3年RB#23小田航大朗と2年LB岸田太陽のランで着実にゲインを重ねる。すると続くプレーで、2年WR#80日下部偉皇がロングパスをエンドゾーンで華麗にキャッチ!見事タッチダウンを決めると、TFPでもFGを確実に決めて勢いを加速させた。
上智のキックで試合は再開。農工大Oが攻撃を仕掛けるも、ハンドオフのミスからボールがこぼれ落ちる。それを見逃さず、3年DL#57岡崎奨が素早く反応しファンブルリカバーに成功。守備から攻撃へ、理想的な形で再び攻撃権を奪い返した。このチャンスを逃すまいと、上智Oが再び躍動。ゴール前24ヤードからの攻撃では、3年QB稲葉祥生が自らボールを運び、2年RB萩原良のランでファーストダウンを更新。最後は4年TE#10盛崎優吾へのパスが決まり、この日3本目のタッチダウン!キックも成功し、さらに7点を追加した。
その後の農工大の攻撃は敵陣35ヤードからスタート。ランとパスを織り交ぜて攻め込もうとする農工Oに対し、4年DLコーチャンフラトと3年DL岡崎奨が再びQBサックで応戦し、前進を許さずパントに追い込む。
敵陣33ヤードから始まった上智オフェンス。多彩なオプションプレーを織り交ぜながら農工大ディフェンスを翻弄し、テンポよく前進。3年WR中畝晴登へのロングパス、そして3年RB米永圭佑の力強いランで着実に距離を稼ぐと、最後も3年WR中畝晴登へのパスでタッチダウンを奪取。これで4本目のTDとなり、確実に点差を広げた。
その後、農工大のオフェンスにやや大きなゲインを許したところで、前半が終了。

3Q
後半は上智のキックで再開。流れを取り戻そうと奮起する農工大に対し、一時はパスを許す場面もあったが、4thダウンでのギャンブルをしっかりと止め攻守交替に持ち込む。相手陣30ヤードという絶好の位置でのターンオーバーとなり、上智にとって大きなチャンスが訪れた。この好機に応えたのが2年QB#8樋口凌。冷静にボールを運び一気にゴールへ近づくと、続くプレーでは今試合初出場のルーキー、1年RB#12デイビス宏樹が鮮やかに20ヤードを駆け抜けてエンドゾーンへ!試合初登場、初プレーで華麗なタッチダウンを魅せる。キックも決まり、7点を追加。
続く農工大の攻撃にも、上智ディフェンスは集中力を切らさず冷静に対応し、再び攻撃権を奪い返す。しかし、このチャンスではオフェンスがリズムをつかみきれず、惜しくも1シリーズで攻撃権を手放すことに。再び農工大の攻撃が始まり、ここで上智Dはやや苦しい展開を迎える。ランとパスを織り交ぜた多彩な攻撃に対し連続してフレッシュの更新を許し、ボールはFG圏内へ。何としても無失点で終えたい上智は、冷や汗をかくような場面が続く中、第3Qを終えた。

4Q

第4クォーターも引き続き農工大の攻撃からスタート。上智陣16ヤードまで迫られるピンチの場面で、光るプレイを魅せたのが3年DB#25大野朝輝。相手QBが投じたロングパスを冷静に読み切り、見事なインターセプトでターンオーバーに成功!このビッグプレーの勢いに乗りたい上智オフェンスだったが、反則が重なり思うように前進できず、パントで攻守交替。続く農工大の攻撃は、上智陣18ヤードからという厳しい状況。しかしここでもディフェンス陣が粘りを見せる。農工大がギャンブルを選択した場面で、2年DL#88中村開翔が鋭く突き刺さるQBサックを決め、再び攻撃権を奪い返す。

上智オフェンスは、2年QB樋口凌のオプションプレーを軸にじわじわと前進。2年LB岸田太陽や2年RBデイビス宏樹が大きなゲインを重ねてファーストダウンを更新し、4年WR#21大場倫明の正確なパスで30ヤード付近までボールを運ぶ。ここでFGを選択するも、惜しくもポールの外へそれて得点はならなかった。

攻守交替後、残り時間わずかの中で農工大が最後の追い上げを見せる。連続して1stダウンを更新されるも、上智ディフェンスは最後まで集中を切らさず、粘りの守備でこれを封じ切る。試合終了のホイッスルが鳴り響き、2025年度初戦は上智の勝利で幕を閉じた。