GE4年LBの小林吏希です。
このブログをご覧いただいている皆様、日頃よりGEへの熱いご声援をいただいている皆様、心より感謝申し上げます。今後ともGEへの変わらぬご声援のほど、よろしくお願いいたします。
初めに、この引退ブログを執筆するにあたり、この場を借りて先輩、同期、後輩、コーチの方々に謝らなくてはならないことがあります。
私は去年の2〜5月までの4ヶ月間、部を離れました。一個上の先輩方には、新チームが始まる大事な期間に大変なご迷惑をおかけし、同期にも納得してもらえる説明もできないまま半ば勝手に部を離れ、後輩にも何も説明をしませんでした。そして、OBの先輩方やコーチの方々にも、それまで様々なことを教えていただき、支えていただいたご恩を踏み躙るような行為をしてしまったと、とても反省をしています。
大変申し訳ありませんでした。
また、こんなことがありながらもチームに戻していただいた皆様には感謝をしてもしきれません。本当にありがとうございます。
そんな皆様の支えもあり、私は3年と半月の間、とても充実した大学生活を送ることができました。
この引退ブログを書くにあたって、何を書くのか非常に頭を悩ませましたが、以下には、私の入学してからのGEでの大学生活を振り返り、記させていただこうと思います。
私は高校からアメフトを始めましたが、大学入学当初からアメフト部に入部しようという気持ちは持っていませんでした。しかし、ひょんなことからアメフト部の練習に足を運び、見学初日に高校アメフトとは全く違うヘルメットの音が鳴り響くスクリメージの光景を見て圧倒されました。そして、気づけば連日練習に足を運び入部を決意していました。
しかし、試合で早く活躍したいと期待を抱え入部をしたものの、待っていたのは長く厳しい座学の日々で、感覚でプレーをしていた高校の時とは違い、フットボールIQが求められる大学アメフトで半年間大きな壁にぶち当たっていました。こんな期間を過ごしながら迎えた秋リーグ戦の東工大戦では、無失点で勝利しBIG8への昇格が決まりました。もちろんとても嬉しく忘れられない記憶ではありますが、当時は心の底から喜べていなかったと思います。嬉しく思い、来シーズンの一部リーグでの闘いが楽しみになる一方、ディフェンスのスタメンとしてそのフィールドに立つことができなかった自分を卑下するような気持ちにもなり、傲慢であったかもしれませんが、実際はこのような複雑な心境であったことを覚えています。
そこからフットボールの知識、技術を蓄えながら、去年とは違うという自信も持ちながらも2年目の秋シーズンを迎えましたが、厳しい闘いが続きました。それでも青山学院大学戦では、公式戦初のインターセプトを記録することができ、とても喜びました。
このシーズンに、当時チームを支えていただいた4年生が多く引退されました。特に主将の市橋大旗さん、副将の高橋律樹さんには2年間とてもお世話になりました。この二人には、私が決して超えることのできない何かがあると感じ、今でも心より尊敬をしています。この二人は今の自分の原点だと思います。そんな4年生の先輩方が引退され、とても大きな喪失感を抱いたことと毎日のつらい練習を乗り越える自信がなくなってしまったことが要因として一つにあり、私は冒頭のようにチームを離れてしまいました。
チームに戻していただいたご恩を返すという意味でも重要であった3年でのシーズンでしたが、結果としては、2部への降格が決まり、「もっとやれた」「もっとやらなければいけなかった」「もっとフットボールだけに集中できた」と後悔ばかりが募るシーズンとなりました。
この結果を踏まえ、必ず昇格しなければと使命感に駆られ臨んだ今シーズン。
最上級生としてチームを動かさなければいけない存在となりましたが、大抵のことがうまくいきませんでした。春のオープン戦も全敗し、秋のリーグ戦も「一部昇格」という目標を掲げながらも、いまやその道は潰えてしまいました。振り返れば1〜4年までのGEでの経験を通じて、自分は何も成し遂げていないし、そのための努力も100%以上の姿勢でできていなかった、と思いました。
4年になってもコーチの言う通りそのままに行動し、大した意見も持たずに日々過ごしていた自分が情けなくなりました。今思えば4年になって最初の2〜3ヶ月が一番自分の芯と意見を持って行動していたのかもしれません。しかし、同期も少なく、コーチの方々が多くいらっしゃる中で、自分は正しいのか？尖っているのではないか？ということばかりを考えてしまうようになり、芯を持った行動ができなくなっていました。尖っていても間違っていてもチームを変えるためには、この行動を続けていく必要があったのかもしれません。正直なところ、私にはその勇気がなく、ここまで過ごしてきてしまいました。
しかし、この文章を書いている時点ではまだ最終戦を控えています。この期間、私はできることを精一杯、芯を持ってやろうと思います。この期間だけでも絶対に後悔を残しません。GEでの経験を通じて、様々な後悔は残っていますが、私たちの代が達成できなかったことの実現を次の世代へと託すためには、最後の試合を全力で勝ちに行き、素晴らしい勝利経験としてチームに遺すしかありません。なにがなんでもチーム全員で勝ちます。
以上、4年間の学生生活の振り返りをさせていただき、後悔ばかりの見苦しい文章となってしまいましたが、最後にもう少しだけ、各方面へ今の気持ちを伝えさせていただこうと思います。
先輩方へ
入部して大学アメフトのいろはも知らない未熟な私に、様々なことを教えていただき、そして成長させていただき、ありがとうございました。厳しく優しく接していただきながら励んだ練習、試合での勝利経験は私にとってかけがえのないものとなりました。本当にありがとうございました。
【大旗さん】
右も左も分からない僕に一からディフェンスの基礎を叩き込んで、SFとして起用していただきありがとうございました。mtgでの紙とペン出してっていう言葉は今もトラウマですし、当時は泣くほどきつい練習の毎日でしたが、今4年になってあの時があって本当に良かったと思っています。生意気なところあったかもしれませんが、どうかお許しください笑
とてもとても感謝しています。
僕はこの先アメフトやることはないかもしれませんが、サウナはいつでも誘ってください！
【律樹さん】
律樹さんにもSFの一から百まで本当にいろんなことを教えていただきました。厳しい時もあれどいつでも優しく接していただき、手のかかる後輩であったと思いますが、2年間教えていただいたことは今でも自分のプレーに大きく影響しています。律樹さんがSSとして隣にいてくへたからこそ、僕はFSとして思い切ってプレーできました。本当にありがとうございました！ラストイヤーは集大成としてSFでプレーしているところをお見せしたかったですが、律樹さんも晩年、ほぼほぼLBとしてプレーしていたのを思い出し、4年ってこういうことなんだなあと実感いたしました。笑
【悠志さん】
昨シーズンは、ディフェンスチームを率いてくれました。練習中も試合中のフィールドでも全部一人で背負ってくれているようでとても頼もしく思っていましたが、振り返れば僕も3年生としてもっと成長して、悠志さんがつくるディフェンスチームの中で前に出ていかないといけなかったなと、、。今後悔してもと理詰めで怒られてしまいそうなので、今後もお世話になる悠志さんにはその中で少しずつでもこのご恩を返すことと、感謝を伝えられたらと思っています。ありがとうございました。
後輩のみんなへ
個性豊かなみんなと一緒に練習し、フィールドに立ててとても楽しかったです。今年達成できなかった一部昇格という目標は、みんなに託します。ポテンシャルに優れたみんながフットボールを本気で好きになり、地道に努力を積み重ねれば必ず達成できると信じています。
【りょうへい、しょうい、ゆうご】
一部昇格という今年の目標は潰えてしまったけれど、幹部を君たちが全うしたことにはとても大きな意義があると思うので、今年の経験を君たちが活かして来年昇格を成し遂げてくれたらと思います。そのためには最終戦、これは絶対勝とう。あとは全員リーダーとして、常に謙虚に冷静にということを忘れずに！
下級生ながら要所でリーダーシップを発揮して、少なくて頼りない4年を1年間支えてくれて本当にありがとうございました。
同期へ
初めは20人ほどいた同期も今や8人となって特にラストイヤーは大変な思いをしましたが、人数は少なくても個性あふれるみんなとの生活は笑いに絶えることはありませんでした。ここまで一緒に頑張って来れて良かったです。喧嘩もいっぱいしたけれど、最終戦笑って終えるためにも力合わせて死んでも勝とう。
【誠也、翔也】
4年間それぞれの個性を活かしながらチームに貢献してきた姿を見て、きっと俺にはできないなあと思う瞬間もいっぱいあり、すごいなと思ってきました。正直なところ、その個性のせいか二人きりになると、まだまだ気まずいなこれと思うことありますが、まだ腹割って話せてないのかなと勝手に思ってます。笑
飯は割と高頻度で行ってるけど、飲みに行くとかはめっちゃ少なかった気がするから、引退したら一緒に飲み行ったりしよう
4年間ありがとう！
ディフェンスメンバーへ
【DL】
なんで今アメフトやってんの？っていうやつがいっぱいいますが、どのユニットよりもバカまじめにフットボールに取り組む姿勢は素晴らしかったです笑
もうちょっと頭の方も賢くなってくれたらいいかなぁと思いますが、。
リーダーシップ発揮してるところ今の3年生DLからはあまり見たことないから、上級生として前に誰かが出てこれたらDLユニットはポテンシャルもあるし、強いユニットになると思います。無理そうだったら、しょうが引っ張って頑張って！！
【LB】
来年のLBのメンツをあまり想像したくないし、今年は果たして何人がLBとして機能していたのか、、という感じでしたが、一番成長を感じさせてくれたユニットでもありました。笑
特に岸田太陽！
シーズン最初はpowerも分からない、自信だけ満ち溢れてるどうしようもない坊ちゃんでしたが、いろいろ知識、技術を吸収して徐々に成長していき、一年生ながら試合に主力として出てる姿を見て、今年LBやってて良かったなと思いました。
ゆうだいもシゲも共に技術、IQそれぞれ優れたものを持ってるんだから、太陽に負けずに来年は全試合絶対出れるようにね！
けいすけもリャンメンとして覚えることたくさんあるなか、LBとしてプレーしてくれてありがとう！今後もLBやると思うので分からないことあれば聞いてください。
松本くんは早く足治してね。
【DB】
今年は一年生も多くDBになってくれて、例年と打って変わってなかなか規模の大きいユニットとなりました。そんなみんなに言いたいことたくさんあります。声小さい、体重60kg台(ありえない)、パス通された時やられた顔して沈むな、テストカンニングするな、、、などなど。だけどタックリングもパスカバーも昨年より確実に上手くなっていると思います。また、若い一年生もポテンシャル、伸び代めちゃくちゃあるのでディフェンスのユニットの中で一番今後に期待しています！しんじ、ゆういちろう、あさきを中心に来年はDBユニットを強くしてください！
【DAS】
頼りないディフェンスリーダーでシステムやアサイメント、その他様々に迷惑をかけてすみませんでした。ディフェンスの中で一番時間かけてアメフトに向き合ってたのはDASのみんなでした。思えばASのみんなともっとしっかりコミュニケーション取っておけばもうちょっと良いディフェンスが作れたかなと思いました。来年も大変だと思うけど、ゆうか、あじー、りなちゃんを中心にきっと良いディフェンスが作れると思うので、頑張って！応援してます
【ディフェンスメンバー全員】
色々と振り回してしまいすみません。
特に、私が春にSFからLBへとコンバートし、自分の満足のいくプレーもできないことから、みんなに強く当たることも多くあったかもしれません。でも最近は試合ごとに成長していくみんなの姿を見て、このディフェンスをさらに強くするためにもっと頑張ろうと思え励まされています。フィールド内外での問題児が多いディフェンスチームですが、最後くらいは心一つにして勝ちましょう。笑
ディフェンス全員で三つ星取ろう！
なごみへ
頼りないディフェンスリーダーである私を一番身近に支えてくれてありがとうございました。毎日の練習からディフェンスのことに至るまで、何から何まで全力で取り組んでくれて部活のことを常に考えて行動していました。一緒にアジャスト、アサイメントを毎日考えて過ごした日々はつらくもありましたが、楽しくもあり、おそらく人生で忘れられない経験となると思います。この一年を通して一番部活に時間を捧げ、見えないところでもチームを支えてくれた、このチームの一番のMVPだと思います。本当にありがとうございました。
家族へ
アメフト歴でいえば7年間、サッカーも含めたスポーツ歴でいえば17年間、汚い練習着やユニフォームを洗濯してくれたり、栄養のあるご飯を作ってくれたり、悩んだ時は相談に乗ってくれたりして、ありがとうございました。おかげさまで素晴らしい学生生活を過ごせたと思います。これから社会に出て親孝行できたらと思いますので、よろしくお願いします。3人の弟は、まだそれぞれ道に迷う過程にいると思うので、もし迷って相談してきた時には最大限サポートいたしますよ。
少しだけと前置きしつつ、とてつもなく長くまとまりのない文章となってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
残り控えた最終節関東学院大学戦。
アメフトとしては7年間、スポーツとしては17年間の集大成となります。後悔のないよう、全身全霊をかけて闘い、絶対に勝ちます。
以上、私の引退ブログとさせていただきます。
小林 吏希
